気密測定試験をおこないました [あさがやハウス]

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今日、あさがやハウスの気密測定試験をおこないました。参考書とにらめっこしながら、初めて高気密・高断熱仕様の設計、工事をおこないました。うまくできているのかどうかはわからないので、試しに気密測定試験を実施してみることにしました。
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気密測定試験とは、つまり住宅全体で隙間がどれくらいあるかを測定する試験です。右側の窓に付けた装置で室内の空気を強制的に排気します。そうすると室内が負圧になるので、隙間があるとそこから漏気(外の空気が中に入ってくる)します。それを左側の機器で測定して、隙間の単位面積を割り出すのです。
測定前に、換気扇の排気口、給気口にはすべて目張りをし、外とつながっている部分から空気が漏れないようにし、純粋に外壁、屋根、床下などの隙間から空気が出入りするようにします。2階の洋室Aの引き違いアルミサッシ部分に機器装置を取り付け、機器まわりも入念に目張りをおこないました。
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準備に結構な時間がかかるものの、測定時間は、わずか1~2分で終わってしまいます。測定の結果、C値=0.9㎠/㎡という値が出ました。この家の床、壁、天井のすべての表面積のうち、1㎡あたり0.9㎠しか隙間が無いことになります。設計上は、C値=1.0㎠/㎡を目指してきたので、おおむね設計通りの値が出たことになります。測定屋さんの話では、測定値の算定式は、天井高2.6mで計算するらしく、あさがやハウスは、天井高2.2mそこそこなので、実際はもう少し良い値なのではないかと言うことでした。
断熱性能は、設計段階で使用材料の熱還流率から、求めることができます。この住宅の場合、Q値=2.06でした。しかし、気密性能は、なかなか事前に求めることができないし、工事の精度によっては良くも悪くもなります。C値=1,0㎠/㎡を目指すとは言っても、結局、参考書に書かれている通り、気密テープを張ったり、気流止めを設けたりするだけで、その仕様がどれくらいの値になるかという連動性は無いわけです。
昨今の住宅は、特段、特別なことをしなくてもC値=5.0㎠/㎡程度の気密性を持っているそうです。つまり、建材の性能と構法の精度が上がっているため、気密性能も良くなっているのです。
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