国立代々木競技場。。。 [建築]

yoyogi-2.jpg賞の名前は忘れましたが、この間北野武監督が、フランスの文化勲章の中でも最高位の勲章を受章しましたね。その時の報道を見ていたら、過去に日本人で、この賞を受賞した人の中に建築家の丹下健三がいました。
この間、仕事の関係で、久しぶりに表参道へ行く機会があったので、せっかくの機会なので、この間買ったカメラ持参で、代々木の体育館などを久しぶりに見てきました。
yoyogi-5.jpgそう言えば、大学生の頃、初めて有名建築を見に行ったのが代々木の体育館だったのですが、その時には、「これが有名建築かぁ・・・?」ぐらいの感想しか持たなかったということは、今でも覚えています。
しかし、私が初めて見たときから20数年、代々木の体育館が出来てからは、すでに半世紀近く経っていますが、いまあらためて見てみると、「素晴らしい!」と感動せざるを得ません。フランスの文化勲章を受章したことも頷けます。
私などがのたまうべきことではないのでしょうが、太平洋戦争の敗戦の焼け野原から日本国民全てが復興と繁栄を夢見て頑張ってきたことの一つの成果を世界に発信する場が東京オリンピックだったのだろうと思います。ケンゾー・タンゲはその日本国民の思いを何とか代弁しようと、国立代々木競技場の設計に取り組んだのではないでしょうか。
晴れ渡った10月10日の秋の空に、高くそびえる釣り構造の体育館の柱を日本国民が見上げたとき、その形は日本国民の声を、願いを、高く秋の空に響き渡らせようとしているかのように見えたのではないでしょうか。
yoyogi-1.jpg釣り構造が描く体育館のスカイラインの曲線は、私たち日本人にはどこか懐かしくもあります。それは富士山の裾野のようでもあり、城郭の石垣のようでもあり、社寺の屋根のようでもあります。
体育館の屋根を支える構造は、縄文遺跡の力強さを彷彿とさせ、復興を成し遂げた日本人の自信を象徴するかのような力強さを持っています。
このように丹下健三が考えたのかどうかはわかりませんが、私が思うに、この体育館は日本文化の固有性にモチーフを求めつつ、体育館としての機能を満足しつつ、日本国民の夢を、願いを象徴するような形態でまとめ上げた力量、芸術性はやはり、世界のケンゾー・タンゲならではと言わざるを得ないように思います。
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