国立博物館法隆寺宝物館 [建築]

houryuji-1.jpg昨日から心に決めていたとおり、今日は朝から建築を見に行くことにした。今日の建築を見る目的は、時間とともに、光の状態が移ろうのを定点観測するという目的だ。この年になるまで、「光」ということは常々口にしながらも、それを実感として見ていたわけではなかった。光の状態と写真の写り方と、建築と光の状態という、両方を一遍に観察してみようという試みだ。回りに広い空地があって建物のボリュームがまるまる観察できると良い。そのような観点から行く場所をあれこれ思案してみたが、結局、見当がつかず、朝になって、それほど乗り気はしないものの、11月3日にオープンしたばかりのホキ美術館を目指すこととした。しかし同じ千葉県内とは言え、100km近くも離れており、ともすると、先日訪れた横須賀美術館ともそう大差ない距離である。
ナビに入力して出発してみたものの、最初から渋滞ですすまず。首都高速上でかなり長時間の渋滞に見舞われてしまったため、急きょ横須賀美術館に方向転換。方向を変えたことで、しばらくスムーズに走ったが、また、渋滞に。全然進まなくなってしまった。午前中の光を写真に撮りたいという目的で、朝早く出てきたのだから、このままお昼になってしまったのでは、無駄になってしまう。一刻も早く高速を降りることを決意。ということで、向島近辺にいた私は、急きょ上野公園にある谷口吉生氏の国立博物館法隆寺宝物館に目的地を変更した。
法隆寺宝物館は以前に一度見学したことがあったのだが、その時の写真データが、どこを探しても見当たらない。おそらく、ノートPCのハードディスクが逝かれてしまったときに、消失してしまったのではないかと思う。そのため、もう一度見たいとはずーっと思っていたのだが、一方、一度見たことのある建物であるため、2のあしを踏んでいた。
10時半頃に、法隆寺宝物館の前に立った。前に来た時も同じことを感じたが、国立博物館の敷地内でありながら、ここだけ別の時間が流れているように思う。都会の喧噪の延長が博物館の敷地内にもなだれ込んでいるが、少し奥に位置しているこの建物の前では、そのような喧噪は嘘のようである。
たぶん、建物の前に設えられた池が大きな効果を発揮しているのだろうと思う。今日は、ここで一日過ごすことにした。午前、午後、そして夕景の写真を撮りながら、光の移ろいを定点観測してみようと思う。
タグ: 建築

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